2014年2月18日火曜日

試験終了〜今更の2013振り返り+2014抱負〜







つい先日、長〜かった試験期間がようやく幕を閉じた。

いつだったか書いたことがあるかもしれないが、僕の在籍する秋田大学医学科では「統一試験」なる試験制度が行われている。夏休み終わりと春休み直前の計2回、5問マーク式のテストが2日間に渡り実施されるのだが、6割というなかなかに非情な点数を取らないと進級できない。

事実、毎年それなりの数の学生が留年し、一般的な他大学他学部のように単位制でないウチの大学では、落とした学年の授業実習の類は須く再履修する必要がある。修羅の道だ。

後期試験は循環器、呼吸器、消化器、泌尿器、血液学、ホメオスターシス、医の倫理、微生物学、免疫学、薬理学、病理学Ⅰ・Ⅱ、放射線学の計13科目だった。追試前に春休みの予定を詰めまくるという背水の陣を敷いての戦いだっただけに、無事合格点がとれた今、安堵で胸を撫で下ろしている。




・・・と、無我夢中で机に向かっているうちに、2014年も気付けば一月半が過ぎようとしている。感覚的にようやく年が明けた気分であるから、随分と体内時計の概年リズムがオカシなことになっているようだ。

ということで、今更ではあるが、2013年の振り返りと2014年の抱負のようなものを徒然なるままに書き綴りたいと思う。僕の個人的な反省と意気込みなど誰の興味も掻き立てるに能わないのは重々承知の上で、のらりくらりとやらせて頂くことにする。






振り返れば、2013年はアメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアから始まった。2週間をニューヨークで過ごし、1$ピザを片手にハーレム周辺をウロウロ歩き回った。

1月9日には300日の旅から帰国。新潟と秋田を往復し、新居を決め、雪降る蔵王で1ヶ月半のリゾートバイトに勤しんだ。(→「リゾートバイトをやってみた」

4月から新学期が始まり、新しい学年や久しぶりの学生生活に慣れないうちに解剖学実習が始まった。2ヶ月間、毎日神経やら血管やらを探し続ける細い手作業は肉体的にも精神的にもハードだったが、医学の道を前進し始めた嬉しさがあった。(→「人体解剖学実習を終えて。」


夏休みは数年ぶりの「青春18きっぷ」で島根県・津和野を尋ねた。福井けんという留学同期で僕の尊敬する男が、大学を退学してまで魅入られたその地に興味があった。残念なことに記録的な豪雨のため、到着初日から役場に避難し、最終的にインターンに来ていたフランス人留学生と復興作業に1週間尽力した。当初の目的とは大分それてはしまったものの、夜な夜な酒瓶片手に異国の学生と雑魚寝るというのは楽しいものであった。

津和野への道中は三重大学にもお邪魔した。ウチの大学とは比べものにならないほどエネルギッシュな医学生が集まるその環境を、羨ましく思う反面、良い自己啓発の機会にもなった。

ちなみに東京では「スイーツ巡り」なんていう阿呆な企画をしたが、これに関しては後悔しかしていない。些かやり過ぎた。(→「THE SWEETS」


前期試験の後はon the wayという語り場を設けた。旅団体みたいなのは趣味じゃないので、もっとゆるく体験を話す場、というコンセプトでのらりくらりと企画したわけだが、存外に人も集まり好評を頂いた。来年度も継続していく予定である。(→「on the way第一回講演・旅に出たくなる」

11月頃は寄稿の機会を頂くことが多かった。特に今や日単位で莫大なアクセス数を稼ぐまでになった「M-Labo」では、旅×医療という無理矢理誤摩化した感の強いテーマで記事を書かせてもらっている。(→「M-Labo」







・・・と2013年をさらっと振り返ってみた。海外長期滞在→復学の流れは2度目なわけだが、やはり慣れることはなく、種々のギャップを感じそれを言い訳にしていた部分も少なからずあった。

1年を通して考えたのは、とかく今はまだ自分自身にベクトルを向ける時期じゃないか、ということだった。「目立ちたい、ちやほやされたい、大きなことやりたい」のような青臭い我執の炎が未だ消えないのは事実だが、漠然と「オモシロいことをやりたい」みたいな願望はコントロールしていくべきと感じた。何でも効率化する必要は、機械じゃあないんだからないにしても、選択していることの重さを噛み締める必要はあるだろう。

特に三重大の尊敬する先輩方と話していた時、それを強く感じた。まだ自分は何も成し遂げてはおらず、中身も空で引き出しも少なく、浅い。ある程度「決め打ち」して、自分が他人にどうラベリングされるか、そんなところも意識しながら、理と利と情を以て中身を貯めなければならない気がしている。

年間を通して「試験」と名のつくものにはかつてないほど真剣に取り組んだ。どんなに立派な論を口にしたところで「で も お 前 勉 強 で き な い じ ゃ ん !」と言われてしまえば説得力というものはあっさり散ってしまうのは道理だ。最低限の成すべきことは成そう、具体的には中の上の成績を取ろう、とそんな試みだったわけだが、嬉しいことにこれは概ね上手くいった。

2014年、遂に僕も晴れて大学3年生(24歳)になるわけだが、今年の目標はとかく「学ぶこと」だ。今まで触れてこなかったジャンルの知識を本や映画を中心に広く浅く増やしつつ、専門になる医療関係についてはきちんと深めていこうと思う。似た志を持つ同世代と出会うこと、ロールモデルである先駆者に話を聞くこと、そんな繋がりの中で刺激をもらいながら中身を詰めていきたい。









些か駄文が過ぎた。最後の締めくくりに、2013年most impressed byである150年前のサムライの言葉を。

「男子はすべからく酒間で独り醒めている必要がある。しかし同時に、おおぜいと一緒に酔態を呈しているべきだ。でなければ、この世で大事業は成せぬ。」

1 件のコメント:

  1. こんにちは。ブログを拝見しました。とてもユニークなブログですね。人気が高いはずです。
    時々ブログを読ませて下さい。私は医学論文の翻訳家です。ツイッター(『医学論文翻訳君』)では『論文英語頻出表現』をツイートしています。何かの機会に医学論文の翻訳家をお探しのときは、下記までご連絡下さい。HP:『前平謙二翻訳事務所(http://www.igaku-honyaku.jp/)』

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