2012年2月15日水曜日
危険について〜予防接種〜
旅には常にリスクがつきまとう。
もちろん何処へ行きどんな旅をするかにもよって危険度はかなり上下するが、言語も文化も宗教も違う国を訪れる旅が、住み慣れた日本で暮らすことよりリスキーなのは当然だろう。
だが「危険」と一口に言っても様々な危険がある。病気であったり、テロや紛争、事故や軽犯罪から重犯罪までの事件・・・特にいわゆる「発展途上国」を訪問する際、これらの危険は日本でのそれらと比べればはるかに身近なものである。
大別すると、これらの危険には
①避けられない危険
②避けられる危険
の2種類があると僕は思っている。
①は例えば予測できないテロや事故などが挙げられる。
「自分の身は自分で守る」自己防衛は旅において鉄則。だが時には万全を期したとしても全く予想できなかった事態だって起こり得る。こう言ってしまえばそれまでだが、①の危険はどうにもできないと思う。神のみぞ知る、だ。
だが、①の起こる確立は僕が思うに非常に低い。大抵の危険は事前に何らかの対策を講じられる。それが②の「避けられる危険」だ。
危ない所には行かない、ギリギリのラインをきちんと見極める、事前に情報を収集する。こういったことで未然に防げる危険は多いはずだ。キーワードは「情報」。旅人同士が情報交換できるノートを置いている安宿は多いし、それこそインターネットなどのウェブ上で情報を得られる時代である。中世ヨーッパの商人が街々で情報を仕入れ市場を渡り歩いてきたように、アンテナを広げることで回避できる危険は多い。
事実、自身のこれまでの旅を振り返っても、起こったトラブルの大半(というか全て)は情報不足によるものだったように思う。
もちろん全ての情報を事前に入手し危険を予測することは難しい。知らない土地でならなおさら、だ。つまるところ、重要なのはリスクとリターンを秤にかけることだろう。それが無視できる、あるいはその場で対処しきれるレベルのリスクなのか、自分の能力や経験値などを謙虚に見積もること。様々な「旅スキル」があるが、旅の蔵人と初心者の最たる違いはここではないだろうか。
と、もちろん後者である僕の言葉に説得力などないのを承知で、長々と旅に出る一番の障壁であろう「危険」の認識について述べてきたわけだが、僕自身回避できる危険を避けるべく準備に時間と金を費やしている。
アフリカには耳慣れない病気・感染症が数多く存在する。マラリアや黄熱病、デング熱やエボラ出血熱、マンソン住血吸虫や睡眠病etc...
地域・季節によって感染率こそ異なるが、wikipediaで検索するだけで胃が痛くなるようなものがいくつもあった。
現地で蚊や動物、水などに気をつけることは大前提として、予防できるものだけでも対策をしようと思い、昨年の11月から病院で予防接種を受けてきた。
以下が僕が受けた(または受ける)予防接種とその費用である。
・破傷風→6000円くらい×1
・狂犬病&A型肝炎(一緒に打った)→18900円×2
・B型肝炎&水痘→12000円(B肝は3回接種)
・黄熱病(22日に接種予定)
B型肝炎、水痘は大学で強制だったが、他は自分で調べて予約した(僕は市内の湊小児科さんでやってもらいました)。財布が軽くなった、実に。
予防接種には「これを打った後はこれくらい期間をあけないと次のは打てない」だとか「何回か接種が必要」だとか「これとこれは同じタイミングで打ってOK」といった色々なルールがあるので、これから打つ予定のある方には担当の医師と相談しながら進めることを推奨する。
特に黄熱病の予防接種は行っている場所が限られているので注意が必要(秋田にはないから地元の新潟の検疫所で受ける予定)。黄熱病は接種後「イエローカード」という黄色い証明書がもらえて、それがないと入国できない国もある。接種1ヶ月後から有効らしいのでそれも注意されたし。
ちなみに狂犬病の注射はクソ痛い。筋肉注射。あからさまに痛そうな顔してたら看護士さんに笑われた。
とまあ、単に「予防接種ちゃんとやってます☆」って書きたかっただけだったんだけど、無駄に長くなってしまいました。多少でも参考になれば幸いです。
「予防接種を必ず打て!」って言ってるわけじゃなく、渡航先や期間などを考慮して判断して頂ければと思います。 実際僕もインド放浪時は注射なんて何も打ってませんでした。まあ若いうちは健康管理に気つかって体力を維持すればめったな病気にはかからないんじゃないかなーなんて医学生なのに適当なこと言ってみたり。
最後に、湊小児科さんで接種前の健康診断シート。
渡航目的に「冒険」が!!!粋な計らい!!!眉ひとつ動かさずチェックしました。
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