「健康寿命」という概念がある。
健康寿命とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと。WHOが2000年にこの言葉を公表した。平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数が健康寿命になる。(Wikipediaより抜粋 )大学で公衆衛生学を学んでいる今、これはよく聞く言葉だ。
国としてのそれは男性70.42女性73.62(2012年厚生労働省調査)というデータがある。
日本の「平均」寿命が男性79.94女性86.41(同上)であることと合わせて考えると、「非健康」期間は平均から概ね10年間程度だということが分かる。
考えてみると、10年もの間、通院やら入院やらで非健康、というのはなかなかにエゲつない話だ。「死ぬ時はコロッと逝きたい」、僕なんかはそう思ってしまうが、医学の進歩や医療の発展ゆえにか、そうも簡単にはいかないのが現状のようである。
そんなことをぼんやり考え憂いていたところ、健康寿命に関してインパクトのある動画を見つけた。
この1分間の動画では、最後の10年を「健康」で過ごした老人と「非健康」で過ごした老人が、二分された画面で対比的に描かれている。
人生最後の10年間、自分の側にいるのは家族か、看護師か。首に巻かれるのはネクタイか、人工呼吸チューブか。どちらを選べる、とか、どちらがより幸せだ、とかそういう話ではなく、一考の価値はあるように思う。
余談になるが、先日長野の佐久総合病院で実習をさせて頂いた(この話はまた後日文字に起こす予定)。
長野県の健康寿命は世界で1番長い。その答えを探り、国内、そして世界へ輸出していくことには、大きな意義があるだろう。
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