2014年5月15日木曜日

健康寿命〜人生最後の10年間〜



「健康寿命」という概念がある。


健康寿命とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと。WHOが2000年にこの言葉を公表した。平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数が健康寿命になる。(Wikipediaより抜粋 
大学で公衆衛生学を学んでいる今、これはよく聞く言葉だ。

国としてのそれは男性70.42女性73.62(2012年厚生労働省調査)というデータがある。

日本の「平均」寿命が男性79.94女性86.41(同上)であることと合わせて考えると、「非健康」期間は平均から概ね10年間程度だということが分かる。

考えてみると、10年もの間、通院やら入院やらで非健康、というのはなかなかにエゲつない話だ。「死ぬ時はコロッと逝きたい」、僕なんかはそう思ってしまうが、医学の進歩や医療の発展ゆえにか、そうも簡単にはいかないのが現状のようである。

そんなことをぼんやり考え憂いていたところ、健康寿命に関してインパクトのある動画を見つけた。


Make Health Last. What will your last 10 years look like?


この1分間の動画では、最後の10年を「健康」で過ごした老人と「非健康」で過ごした老人が、二分された画面で対比的に描かれている。

人生最後の10年間、自分の側にいるのは家族か、看護師か。首に巻かれるのはネクタイか、人工呼吸チューブか。どちらを選べる、とか、どちらがより幸せだ、とかそういう話ではなく、一考の価値はあるように思う。




余談になるが、先日長野の佐久総合病院で実習をさせて頂いた(この話はまた後日文字に起こす予定)。

長野県の健康寿命は世界で1番長い。その答えを探り、国内、そして世界へ輸出していくことには、大きな意義があるだろう。

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