2013年3月11日月曜日

旅の反省「やっときゃよかった」5項目


タイトル通り、300日の旅を終えての個人的な「反省」である。

「人は他人の成功談より失敗談の方により興味を持つ」と昔誰かが言っていたのを唐突に思い出したので、私的な反省をさも旅行者一般に適用される事であるかのように綴ってみる。読者方は是非注意して頂きたい。

基本的に、僕は今回の旅そのものに後悔はない。アスワンで2週間足止めされたおかげでスーダンではローカルな結婚式に招待されたし、ウガンダに行かなかったおかげでケニアでは師と仰ぐ医師に出会うことができた。「この国にも行けばよかった」やら「あの時もう少し急いでいれば」というのが無いと言えば嘘になるが、それら全て引っ括めた連続性の中で自分の旅は完結した、と思っている。

だが、それでも「これはやっておくべきだった」と具体的に反省する点が幾つかある。次回の旅にはこれらを活かしたいと思っているし、もしかするとこれから旅に出る人の参考になるかもしれないので、自分自身のためにもそれらを下記にまとめておく。



1.自分の写真

カリーマのピラミッド群/スーダン
帰国してすぐに妹から1万円拝借してハードディスクを購入し、データにして計73GBにもなる300日間の写真たちを整理した。その時気づいたのは「自分自身の写真」が驚く程に少ないという事。
果てなく広がるサハラ砂漠、命が淡々と循環を続けるサバンナ、湖にひっそりと浮かぶ失楽園、そんな今も網膜に焼き付いて離れないあの風景の中に自分はいたはずなのに、それが記録に残ってないのはちと悲しい。
最近、今回の旅を電子書籍(とは名ばかりのPDF)に旅行記風にまとめているのだが、「黒人の子供達に囲まれて遊んでいる自分」のようなそれ用に使いたい自分自身の「如何にも!」な写真がなかなか見つからず困っている。記録は多く残しすぎても損はない。


具体的な使用例として、出国前からブログを読ませて頂いている@t_azuさんという方の動画がオモシロい。毎日1枚自分の写真を撮ってそれをつなげた、という至ってシンプルなものなのだが、ヒゲや髪がどんどん伸びていく様子が高速で流れて行く様は見ていて楽しい。命題「旅に出ると人相が変わる」の証明である。



2.衣食住の写真

初めてのインジェラ/エチオピア
これまた写真の話になる訳だが、「衣・食・住」の写真もまた少なかった。
旅中はごく当たり前でわざわざシャッターを切るほどではなかったのに、帰国した途端そういった「何気ない非日常な日常」が懐かしくなる。実際、帰国後周りの人々によく聞かれるのも、得てしてこの3項目だ。
Googleで画像検索すればエチオピアのインジェラもケニアのウガリも見れちゃうわけだが、できれば自分の食べたそれを撮っておきたかったし、「こんな所に泊まってたんだよ」という安宿たちも記録に残しておけばよかった。


3.動画

僕はCanonEOS60Dという機種の一眼レフを使っているのだけど、これが実はなかなかスゴい動画が撮れるらしい(EOSmovie公式リンク)。もちろん周辺機器の充実は必須だろうが、これを見ていると映画かと思うほどに美しいこんなムービーを是非自分も撮ってみたいと思ってしまう。
ナミビア→南ア間を自転車で走った時(リンクはコチラ)、写真は撮らず動画だけを記録し続けた。帰国後にそれを編集して思ったのは、「もっと動画撮ればよかった」ってこと。写真とまた違う心の部分に訴えかけるものがあるように思うし、これも何かと使い道がある気がする。何と言っても、その場の雰囲気がより伝わり易い。

4.自転車



ナミビア→南アの自転車縦断を終えて心から思った。「チャリダーはバックパッカーの100倍楽しんでる!」たったの2週間と、僕の総旅日数に占める割合は僅かであるが、この自転車旅期間は僕の中で今回の旅を語る上で欠かせないエッセンスの1つとなった。
短期間を繰り返す形でも良いから、長期旅行中1度は自転車を漕いでみることをオススメしたい。「なんでインドア系のおれがこんなに真っ黒に日焼けしながらチャリ漕いでんだよォ」などと愚痴り続けた僕だが、今は言える。漕げば分かる。

5.CouchSurfing

これは最早言わずと知れた鉄板サービスなのだが、僕は今回の旅でCouchSurfingを終ぞ使うことはなかった(NYでは使おうとしたが年末は流石に混んでて無理だった)。理由は単純に連絡を取り合うのが煩わしかったことと、自由度が低くなること。というかそうやって言い訳していただけではあるが。
その代わりに1度だけ『Air bnb』(有料版CouchSurfingみたいなやつ)というサービスを使った。NY郊外のナイジェリア人宅に2日間お邪魔させてもらったのだが、これがなかなかオモシロかった。移民系黒人ばかりの深夜のバス停の雰囲気を味わえたのは良い経験だ。
こういった地元密着滞在系サービスを1度は興味がなくても使ってみることで、旅にワンスパイス付加できる。





以上、とりあえず5項目を列記してみた。

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