まずは久しぶりに近況報告を。
年末年始をタイ・ラオスのあたたか〜い田舎でのんびりと過ごし、帰国するやいなや年始恒例のテスト勉強に明け暮れた。「循環器」や「呼吸器」といった科ごとの臨床座学は暗記量が多く、なかなかにハードな1ヶ月だったが、努力の甲斐あって成績は良好、無事4年次への進級が確定した。早いものでアフリカからもう2年が経ち、ついに6年制の医学部折り返し地点である。
2月半ばに試験は終わり、母校ケンタカでの講演や山形県での自動車合宿、引っ越し、そして所属団体の長野研修からの東京実習と、気づけば長かった春休みも今日で最終日。明日から新学年・新学期が始まる。
そして、この春休みから新生活も始まった。医学科の1年生の頃からの友人2人と、大学病院郊外の静かな団地の一軒家でシェアハウス、である。
「シェアハウスをやってみたい」、大学入学の頃からずっと考えてはいたが、メンバーが集まらなかったり、そもそも秋田市は家賃が安いためシェアの経済的なメリットが見込めなかったり、そんな言い訳をしながらインターネットで他大学生のシェアの様子を眺めていた。
けれど、こんなある意味中途半端な時期に本気でやってみようと決意した大きなキッカケは、東京のとあるシェア「ダルマハウス」にある。旅を通して知り合った星川という男に連れられそこを訪れたのが2年前。それからは上京の度にお邪魔したが、毎回オモシロい奴との出会いがあり、アツい話で盛り上がった。
そんな感じで始まったシェアハウス。「生産的な場にしたい!」だの「クリエイティブな空間を!」なんてことは考えておらず、むしろゆるりとした共同生活の趣が強い。
この微妙な時期に住み慣れたアパートを離れ、わざわざ面倒な引っ越しまでしてシェアをすること。メンバー各々に理由はあるだろうし、僕自身も単純な憧れとは別に思うところあっての決定だったが、一番大きいのは”日常レベルでの許容を広げること”だ。
アフリカを旅してたとき、最初の頃は10時間強のバスで隣の乗客が近いと、正直かなりキツかった。けれど半年もしないうちにそんな人との距離は物理的にも精神的にもずいぶん近くなり、比例するようにオモシロい縁が増えた。
大学に入学し一人暮らしを始め、同棲とも縁のない僕は自由気ままに6畳間を我が物にしてきたわけだが、ある意味環境に甘やかされたこの2年間は自分のパーソナルスペースを広げてしまったふうに思う。
純粋に人との距離を、まずは物理的に、もう少し近づけたい。きっとそこにはオモシロいのタネが転がっているはずで、その日常的な積み重ねと自律が今の自分に必要なものである気がしている。
おそらくこの先、メンバー3人、喧嘩もすれば揉め事だって起こるだろう。「あいつ風呂長過ぎ」とか「オマエ皿洗えよ」とか「その癖やめろよ」とか、忙しけりゃイライラもきっとする。けれどそんな日々の軋轢やイザコザなんてものは、まとめてひっくるめてヘラヘラ笑い飛ばし受け流せるような、そんな器を練ることができればと思う。
ともあれ、開始からかれこれ半月。既に色んな人が各地から訪ねてくれた。人を招ける自分の城があり、そこで自分の友達同士が友達になり、何より帰る”家”があるのは、トテモ良い。
シェアハウスの名前は「ヤドカリハウス」とした。卒業まで残り3年、その間のあくまで借宿で、仮住まい。バートランド・ラッセルが言うところの「大地と繋がりある」「静けさの雰囲気の中で息づく幸福な生活」を実践にうつしたい。
秋田にお越しの際は、是非お立ち寄りください。
毎日お茶と乳酸菌を取ることによって、陰陽五行を整えることです。つまり医食同源です。頭がよくなります。
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