2011年12月12日月曜日

僕がアフリカへ行く5の理由。

以前の記事「僕が旅する5の理由」の続編を綴ってみようと思う。
重複する内容もあるが、ご理解いただきたい。



—僕がアフリカへ行く5の理由—


アフリカ。現在およそ56もの国が存在する、地球表面の6%、そして地表面の20.4%を占めるその大陸は、赤道の南北双方に広域の面積を持つ唯一の大陸だ。サハラを境に、サハラ以北を北アフリカ、以南を南アフリカ(あるいはブラックアフリカ)と呼ぶ。人類発祥の地とされるその多様な文化、民族、人種がひしめく大陸は、ある意味、日本人の意識から最も遠い場所なのではないだろうか。






高校時代、インド放浪の後、大学時代には1年間の休学をとって旅に出ることは僕の中では決定事項であった。しかし「どこへ行くか?」という問いに関してはずっと考え続けていた。

1年間。北インドですら3週間かけても満足に見られなかったわけだから、仮に世界一周するなら、1年はかなり短い気もする。そもそも「充分」な期間なんてのはないわけで、それは17年も日本に住んでいて、日本について自分がどれだけのことを知っているか、ということからもわかる気がした。

だからといって期間の短さが理解の少なさに直結するかと問われれば、単純にそうも言えないとは思う。数日の滞在で奇跡的な経験をされた旅人だって少なくないはずだし、日本に住んで数年の積極的な日本愛好家は自分よりも日本について知っているだろう。(この 知る ってことの意味も曖昧だけどもね。)

しかしながら、ある国や地域を早足で通り過ぎてしまうより、ある程度時間をとって滞在することは、来訪者である旅人を傍観者から当事者に変える気がした。より多くの側面を見てより多くを知ることができるという意味で、だ。

「いずれは世界一周したい。いや、二周でも三周でも気の済むまで自分の目で世界を見たい。ただ、1年以上の期間を設けるのは今現在大学1年の自分にとっては難しい。」

そこで、1年という時間的な制約がある僕が選んだのは、早足で世界をまず1周することではなく、なるべくゆっくり地域を区切って放浪することだった。

できるだけファッションな世界一周はしたくなかったし、別に一周することにこだわってるわけでもなかった。何より、僕にとって世界をかるーく一周することは学生時代の最終目標だから、それを区切って行うことに問題はない。

候補に上がったのは南米、アフリカ、西〜東南アジア。ヨーロッパや北アメリカに興味がないわけではもちろんないが、なるべく日本と異なる文化圏に飛び込みたかった。

その中からアフリカ大陸を選んだ。

ぶっちゃけ、これも結局、最終的にフィーリングと言ってしまえばただのフィーリングだ。一番ワクワクしたから。それだけっ。

ただいくつかの判断材料はあったわけで、それが理由になっている部分も当然あるので、5つ、僕がアフリカへ行く理由を挙げて見ることにする。











①冒険!
以前述べたように旅することにある種のロマンと冒険要素を求めている節が自分にはあるように思う。インド放浪は当時の僕にとって相当に刺激的だった。ガンジス川で泳いで死にそうにもなったし、銃を向けられたりもした。
ただ、ふと思い返してみると、どうも「もっと自分はやれたんじゃないか?」って気がしてしまう。インドは最後にはすごく馴染んでしまって、ゴミみたいな安宿にもやっすい路上の飯にもお湯の出ないシャワーにもコオロギが蠢くボットン便にも慣れてしまって、むしろ暮らしやすく感じている自分がいた。
別に苦行のような生活を望んでるわけじゃあない。僕はむしろSな方だ。サバイバルしたいならアラスカか南極に行けばよい。ただ、もっと自分は挑戦できたんじゃないか、と時々思ってしまう。極限まで追い込まれるような経験は普通の日常生活では得難いだけに、魅力的で、紡ぎだされる学びが大きいように感じる。
受験期から色んな旅行記を読んでみて、総合的に「アフリカはインドよりはるかに強烈!」という印象を受けた。それは僕のそんなちっぽけな冒険心をくすぐった。僕がしようとしてるのはきっと単なる「ごっこ」だろう。けれど、自分の物語を強烈なその大陸で生きるのは、もう最高にロマンだ。
また、現実的に、アフリカ放浪は体力的にキツそうな印象を受ける。若いうちに、多くの影響を将来に反映していけるうちに、夏休みなどの比較的短い期間で行きやすいアジア諸国よりもアフリカを優先しよう、といった思いもある。


②足跡たどり。
昔エジプトに住んでいたころ、エジプトも含めアフリカ国内を家族で旅行した。当時3〜6歳だった僕にはあまり記憶が残ってないが、それでも印象深かったシーンは今も思い出せる。アフリカ大陸に決めた理由に、もう1度それらの場所を再訪したい、という思いがある。
ケニア・タンザニアは中1のとき旅行に行ったが、エジプトはかれこれ15年近く帰っていない。
自分の通っていた幼稚園、よくレゴを買ったおもちゃ屋さん、住んでいたアパート、汗臭いピラミッド、肉屋の店頭にぶらさげられた肉にたかるハエ、雑踏溢れる動物市、父の働いていた日本人小学校、近所のアイス屋さんとその近くの野良猫の集会所・・・そんな自分のルーツというか足跡をもう1度辿ってみたい。そう思ってる。
「アフリカの水を飲んだ者はアフリカに帰る」という格言があるが、本当なのかもしれないなー。


③圧倒的な大自然!
以前記事で「感性・感受性」のことについて触れた。アフリカを選んだ理由の1つに、圧倒的な大自然を目にしたいことが間違いなくある。ただの自然なら別に白神山地でもよいわけなのだが、アフリカの代表的地形である砂漠とサバンナに強い魅力を感じている。
きっとそれは6歳のころの砂漠ツアーと中1のときのサファリツアーで感じたあの感動が、今の自分の目にはどう写るのか、という好奇心もあるように思う。
自分の存在の卑小ささえ思い知らされるほどの大自然に圧倒される経験。ライオンキングの主題歌circle of lifeのような命の循環。味わったことのない感動。それを心で感じたい。シンプルにそんな思いが強い。キリマンジャロ登山の決行にはそんな想いが現れている。


④リアルを見たい。
独裁政治や民族・宗教対立、多くの危険と異文化、経済発展に伴う格差の拡大や伝統文化の消失、砂漠化などの大規模な環境問題や移民問題、食糧難による飢餓と想像を絶する貧困。「アフリカ」と聞いたとき、様々な混沌がイメージとして浮かぶ。それらは日本においてもTVや本で紹介されることも多いだろう。街行く人にアンケートをとれば多くが栄養失調のため下腹部が突出した子供の姿をアフリカのイメージとして挙げるのではないか。
それらはおそらく間違ってはいないと、何の根拠もないが、僕個人は思う。だがしかし、本当それだけが真実なのだろうか。
最近読んだ本に、NHK取材班の2010年度版「アフリカ 資本主義最後のフロンティア」がある。そこでは資本主義的な経済の目線からアフリカのプラス側面をリポートしていた。
「1の情報があれば、その他にも100は事実がある」、尊敬する旅人、石田ゆうすけさんの言葉だ。全部が全部事実だとも思わないし、全部が全部間違いだとも思わない。それを自分の目で、耳で、口で、皮膚で、肌で、感じとってくること。強く憧れ惹かれるアフリカ大陸のリアルを自分自身で経験すること。僕を駆立てている要因の1つだ。
また、世界中を自転車で旅した石田ゆうすけさんが、度々講演会で「どこが一番よかったか、と聞かれると答えるのは難しいが、アフリカが一番印象的だった」と口にしていたことが、何かアフリカを志すキッカケになっているのかもしれない。


⑤将来のフィールド。
以前記事で「医師を志す理由」を足りない脳みそを駆使して赤裸裸に綴ったことがある。大学の教授や両親や友人や、多くの人に見て頂いているブログであるからあまりに無責任なことは書けないが、将来自分の医療を展開するフィールドの1つとしてアフリカも視野にいれている、というより今現在アフリカに1番興味がある。
世界の恵まれない病める者に医療を提供できれば・・・そう考えたときアフリカ大陸は絶対に無視できない場所の1つだろう。そういう意味で、将来の自分のフィールドを見てきたいと思っている。まだ医療の知識も何もない僕には何もできないだろうが、多くを見て多くを学ぶことを怠らず、医療の分野にも重点をおいて旅をしてきたい。また、現地で活躍されている日本人の方々にもお話を伺い、アフリカで働くことについて色々お聞きしたい。





















正直なところ、おそらくというか確実に時間は足りないと思ってる。具体的な計画は全く建ててないが、行きたいところややりたいことを考えると単純に、この広大な大陸で1年は圧倒的に短い。だから結局は自分のフィーリングが「ここだ!」って告げた国や地域しか行けないと思う。アフリカ一周、などと言っているが正直はなからキレイに一周する気はない。それでも、アフリカ大陸で多くを学び、なんらかのかたちで自信の哲学のようなものをうちたてられれば、それは自分の人生レベルで大きな収穫になるような気がしている。




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1 件のコメント:

  1. 今回の旅を決行するにあたって、途中にいろいろ目標を決めてゆくのはよいことだと思います。いくつかのハードルを自分で設定して、それをクリアしてゆくことで、漫然とアフリカで放浪して(放浪するのもよい経験かも知れませんが)流されてしまわないようにする作戦の一つと思います。自分なりに、到達目標をいくつか設定してみましょう!

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