DOCTOR in EMBRYO: モロッコ番外編

基本的に、ブログには「思い出深い出来事」だけを綴っていて、逐一旅した場所を記録してるわけではない。

細かい出来事はtwitterでその時々つぶやいているのだが、モロッコのカサブランカではけっこう気に入った写真が何枚か撮れたので、せっかくだからアップしてみることにする。

カサブランカはモロッコ１の大都会。シャウエンからバスで到着した時、その大きさに驚いた。有名チェーンと企業、ありとあらゆる航空会社。車、車、車。人、人、人。お洒落な高級ホテル。ビルの森。

メディナも他の都市のようなゴミゴミした感じもなく、こじんまりした中庭のような雰囲気。モロッコじゃないみたいだった。

「モロッコらしい」見所が少ないカサブランカを意図的に飛ばす旅行者は多い。僕も観光する気なんて毛頭なかった。が、まるで期待してなかったこともあってか、予想外に楽しむことができた。得てして期待と感動は反比例するものである。

そんな僕のカサブランカおすすめスポットを紹介してみる。

おすすめスポット①　ハッサンⅡ世モスク

ハッサンⅡ世モスクは１９９３年に完成した新しいモスクで、その規模はモロッコ最大。海辺にそびえたつ姿は要塞のようにも見える。異教徒でも入場は可能だが、入場料は１２０DHと高い。

モロッコ中から３０００人以上の職人を集めて造ったこの国威発揚のモスクには、日曜日で久々の晴天ということもあってか、たくさんの人で賑わっていた。

僕より年下のこのモスク、装飾も新品のように綺麗で、大理石の白とタペストリーの緑がなす青空とのコントラストは単純に美しかった。外から眺めてるだけで十分楽しめる。

モスクの前は広場になっていて、夕暮れ時までそこでのんびり過ごした。久しぶりの潮風が懐かしく心地よい。

おすすめスポットその②　教会（名前忘れた）

国連広場から徒歩７分ほどの所に大きなキリスト教会がある。十字架は外され、中は写真や絵などのアートの展示場になっているのだが、ステンドグラスが三角形を組み合わせたような形をしており独特。足音の反響が気持ちよい。説明は全てフランス語だったため歴史などは理解できなかったが、観光客もまったくと言っていいほどおらず、荘厳な雰囲気を味わえた。

だがしかし！ここの教会一番の見所（僕の独断）は、その屋上。入って右の扉を開けると、上へと続く螺旋階段が伸びている。管理人の男に１０DH程度のチップを払うと登らせてくれる。鳩の住みかになっているようで、糞だらけの階段をひたすら登っていくと教会の天井の上に出られた。

ここからの眺めは絶景。誰も登らないのだろう、手すりなどの整備もなし。少し怖い。眼下にビルの森、遠くに水平線。カサブランカを一望できる。